機能性マットレス「高反発」「低反発」の違いとは!?
現在、主流となっている機能性マットレスが「高反発マットレス」です。ひと昔前に流行った「低反発マットレス」は日本人・日本の生活環境に合わないとのことから人気は下火に。
でも、まだまだ特定層から「低反発マットレス」の高い支持もあるんですよね。
目次
高反発マットレスと低反発マットレスとの違い!
「高反発力」と「低反発力」。なんとなく言葉の違いは理解できるものの、実際にどんな特徴があるのか、どんなメリット・デメリットがあるのかは、案外知らないものですよね。
特に高反発マットレスも低反発マットレスも同じ「発泡ウレタンフォーム」から作られているとなると余計に「?」が増えるのではないでしょうか。
ここでは、主に「機能的な特徴」「性質」に関して、高反発マットレスと低反発マットレスに関してお話してみたいと思います。
低反発マットレスの特徴!メリットとデメリット
低反発マットレスに使用されている素材の大半は「低反発ウレタンフォーム」となっています。商品によってオリジナリティーのある機能が付加されていたりしますが、基本的な素材特性は「低反発ウレタンフォーム」と類似しています。
そんな「低反発ウレタンフォーム」には、最大の弱点がありまして、それが「温度変化による影響が大きい」ということ。
温度が高い環境下においては、低反発ウレタンはとても柔らかくなります。逆に低気温下においては、固くなってしまうんですね。高気温下でも低気温下においても、「低反発力」が活かすことのできない状態となってしまうのです。
日本という生活環境には、四季があります。夏は高温高湿度に。冬は低温低湿度の環境となるんですね。
ゆえに、単純に言うと、「日本においては、低反発ウレタン仕様のマットレス・敷布団は適していない」と考えられているのです。これが現在、人気が下火となってしまっている大きな要因なんですね。
「低反発マットレス」を上手に活用する方法
そんな条件要素が存在していることを念頭にしつつも、寝具の適正は、個別の身体特性との相性が最も重要な要素となるもの。
「低反発マットレスの方が身体的な痛みを生じさせず、安眠を得ることに繋がる」という方が存在しているのも事実です。
特に「骨格の歪みが大きい方」などにとっては、「低反発力」が体への負担を生じさせずに済む要素となることがあります。
低反発マットレスを上手に活用するためのポイントとなるのが「室内(寝室)環境の温度湿度を年間通じて一定に保つ」ということ。
昔ながらの一軒家では、断熱性などが劣りますので、なかなか難しい課題となりますが、近年のマンションなどでは、断熱性が高く、気密性も高いためエアコンなどを上手に活用することによって、寝室空間の温度湿度を一定に保つことができます。
低反発マットレスを使用する上では、エアコンなどを積極的に活用して、温度湿度環境を一定に保つことができる寝室環境であるかどうかが利用条件となります。
低反発マットレスの機能的特徴:体ラインにフィット
低反発マットレスを使用する上では、先に記したように「寝室の温度湿度環境を一定に保つ」ということが前提条件となっていることは、忘れないようにしてくださいね。
そうでなければ「低反発力」を発揮することが出来ない(活かすことが出来ない)ので、低反発マットレスを使用していても意味がありませんので。
低反発マットレスの最大の特徴と言えるのが「身体形状にフィットした寝姿勢が作れる」ということ。身体の凹凸に沿って、マットレスが沈み込みます(低反発力の作用)。
ゆえに、体の接地面が大きくなるんですね。
結果として局所的な体重負荷が無くなり、体の圧迫痛などを引き起こしにくくなるのです。猫背の方などにとっても好ましいマットレスとなりやすいんですね。
ただ反面、この「沈み込み」がデメリットとなることも。「寝返りがしにくくなる」という課題が生じるのです。
ゆえに、もともと寝返りには問題を抱えていない(寝返りは上手く行えている)方が対象となるものと考えています。寝返り不足の方が使用すると、さらに寝返りがしにくくなってしまう可能性があるからなのです。
低反発マットレスの機能的特徴:優しく包まれた寝心地感
低反発マットレスのもうひとつの特徴が「優しく包まれた寝心地感」を感じることが出来ることです。
低反発素材による適度な沈み込みが体を包んでくれる感覚をもたらしてくれるんですね。そんな感覚が癒しに繋がるとともに、安眠をもたらしてくれる要素となるのです。
ただ、これらはあくまでも、個人個人の感覚の話(好み要素)。「包まれる感覚」が安眠に繋がる人もいれば、逆に睡眠阻害要因となる方もいることは、しっかりと認識しておいていただければと思います。
人気の低反発マットレス「トゥルースリーパー・プレミア」
低反発マットレスは、基本的に「低反発ウレタン素材」で作られているものが大半です。そんな低反発マットレスは、気温変動のある(四季)日本においては、少々使用しにくいものとなっていました。
そんな日本において、安心して活用できるマットレスとして開発された日本製の低反発マットレスが「トゥルースリーパー・プレミアム」です。
NASAが宇宙飛行士のために開発したと言われる低反発素材にヒントを得て開発された素材ウルトラヴィスコエラスティックを使用。日本において、高い支持を得ている低反発マットレスとなっています。
高反発マットレスの特徴!メリットとデメリット
まず、最初に認識しておいていただきたいのが「高反発力」の意味です。一般的なイメージとしては、高反発マットレスは「硬く」、低反発マットレスは「柔らかい」と思っている人が多いように感じるのですが・・実際はそういう意味ではないんですよね。
「高反発力」というのは、あくまでも「反発する力が強い」と言う意味。
固さを感じる素材の中にも、反発力が高いものと低いものがありますし、逆に柔らかさを感じるものの中にも、反発力が高い素材なども存在しています。
例えば「ゴム」などは、柔らかな素材ですが、高い反発力を有しているものです。「反発力」というのは、「復元力」と言い換えることも出来るのかもしれませんね。
いずれにしても、「反発力の有無」と「固さ」は連動していないということは、しっかりと認識しておいていただければと思います。
高反発マットレスの特徴:適正な寝姿勢(骨格)を保ってくれる力に
人の骨格(主に頸・背骨・腰椎)は、多かれ少なかれ日々の生活行動の中で”歪み”を生じる ものです。
例えばパソコン使用時間が長く、一定の姿勢のまま作業をすることが多いような人の 場合、適切な姿勢で作業を行っていないと、骨格の歪(湾曲)が生じることとなります。
そんな日々の軽度な骨格の歪もそのまま放置しておくと、少しずつ歪が蓄積(拡大)され、大きな歪み となっていくもの。その「歪」が様々な身体不良を引き起こす要因ともなるのです。
日々の骨格の歪みが要因となる身体的不調のひとつが「睡眠障害」でもあるんですね。
睡眠時に適切な寝姿勢が保てないことから、局所的な身体負担(局所的な圧迫刺激など)が生じることになります。
そんな刺激が結果として、睡眠を阻害する要素となり、良質な睡眠を得られない状況となってしまうのです。
そんな睡眠阻害要因ともなりえる「骨格の歪み」正しい骨格バランスへと導いてくれる働きとなるのが「反発力」であり、高反発マットレス(敷布団)の特徴ともなっています。
特別な機能性の無いマットレス・敷布団と比較して、高反発力を有する機能性マットレス・敷布団は、睡眠時の身体を上手に支えてくれる力を有しており、適切な寝姿勢を保持してくれる機能を持っているのです。
高反発マットレスの特徴:寝返りを上手に補助してくれる
睡眠障害を引き起こすひとつの要因ともなっているのが、「寝返りが妨げけられること」です。
寝返りが 上手に(スムーズに)行うことが出来ないと、身体の局所的な痛みをもたらしたり、血流の滞りが生じる ことから、睡眠が妨げられることとなります。
そんな「寝返りが上手くできていない人」にとって、適切なマットレスとなるのが「高反発マットレス」なのです。高い反発力は、筋肉の力を沢山使わなくとも、スムーズに「寝返り」を行うことが可能となるんですね。
目覚めたときに、「肩・腕・頸なとの痛み」を感じることが多々あるという人などは、上手に寝返りが出来ていない 可能性が高いもの。そんな方には、「高反発マットレス」の「寝返り補佐機能」が有効な要素となるのです。
人気の高反発マットレス「モットン」
「腰痛持ち」の方の場合、柔らかなクッション性のあるマットレス(敷布団)だと、腰痛を生じやすい(腰痛を感じやすい)というケースがあります。
そんな方にとって最適なマットレスとなるのが「しっかりした寝心地(ある程度の固さ感)を感じるマットレス・敷布団」となります。
畳の上に寝転がった時が心地よいと感じる方は、そんなマットレス(敷布団)のほうが適している可能性がありそうですね。
そんな「しっかりとした寝心地感」を有している高反発マットレスとして、高い支持を得ているのが、こちらの「高反発マットレス モットン」です。
日本企業が日本人のためにと、研究・開発した高反発マットレスなんですね。機能性マットレスとしては、お手頃価格となっているのも人気の要素となっています。
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高反発マットレスが高い支持を受ける理由!
先ほどもお話していますが、「良質な睡眠」を得るために重要な要素となっているのが
- 適切な睡眠姿勢の保持
- 適度な寝返り
の2要素です。
「安眠」を得るためには、「寝つきを良くする(入眠)」という要素と 「入眠してから、深い睡眠に繋げる」という2つの要素が必要となります。
良質な睡眠が得られていないと感じている方には、「入眠時の問題」が要因となっている場合と「入眠後の問題」が要因となっているケースがあるわけです。(人によっては、入眠時と入眠後の双方に課題を抱えているケースもあります。)
睡眠不足を改善していく上で、まずは自分がどちら(入眠時or入眠後)に課題を抱えているのかを知ることが最初の一歩となります。
ここでは、「入眠後の問題」として大きな要因となっている、「睡眠姿勢(寝具)に関する情報」について、取り上げておきたいと思います。
「睡眠の質」を確保する
良質な睡眠とは、深い眠りを得られるかどうかが大きなポイントとなっています。「睡眠時間の長さ」はあまり関係が無いんですね。(もちろん、適切な睡眠時間は必要となりますが、良質な睡眠に直接影響を与えているのが、眠りの深さという要素ということです。)「
深い眠り」を得るためには、睡眠時の『身体への刺激や負荷を少なくする』ということが大切な要素となっています。
睡眠時に身体への負荷を感じてしまうと、それが眠りを妨げる刺激となってしまうからなんですね。
具体的なポイントとなるのが、「適切な姿勢保持が成されているか」ということと「適度な寝返りが行えているか」という要素があげられるのです。
「適切な姿勢保持」の大切さ!
寝姿勢には、「仰向け寝姿勢」「横向き寝姿勢」といった種類があります。人の身体特性に応じて、仰向き寝姿勢が適している人もいれば、横向き寝姿勢が適している人もいますので、基本的に寝姿勢はどちらでもかまいません。
しかし、仰向き寝にも横向き寝にも、それぞれ適切な寝姿勢が存在しています。
基本となるのは、その人が本来有している、骨格形状(主に頸から背骨・腰椎・骨盤にかけての形状)が寝姿においても、保たれているかどうかということ。
骨格形状が保たれていれば、適切な寝姿勢となります。
この「姿勢保持」に大きな影響を与えているのが、「マットレス・敷布団」と「枕」という要素です。
マットレス・敷布団が固すぎても、柔らかすぎても寝姿勢を乱す要因となってしまいます。
枕に関しては、主に「枕の高さ」が身体特性に適していないと、主に「首の骨」「肩・腕」に負荷が加わることとなってしまいます。また、枕高さが不適切であると「喉周辺の圧迫」などが生じて、睡眠時の呼吸が上手くできなくなってしまうことも。
不適切な寝姿勢が良質な睡眠を妨げる大きな要因となっているのです。
「適切な寝返り」の重要性!
もうひとつ、良質な睡眠を得る上で欠かすことのできない要素となっているのが、「適切な寝返り」です。
寝返りは、多少個人差がありますが、一晩に「15回~30回程度」の寝返りをするのが一般的な目安と言われています。
「寝返り」の最大の目的が「局所的な圧迫負荷の軽減」「血流阻害を無くすこと」なのです。
仰向け寝においては、「後頭部」「背中」「臀部」に体重のほとんどが加わることが知られています。同じ姿勢を維持し続けていると、特に「背中」「臀部」が局所的に圧迫刺激を受け続けることとなってしまうんですね。
その圧迫刺激が痛みとして感じられるようになったり、圧迫による血流阻害が発生することで、痛みなどの刺激に繋がっていくのです。この刺激によって、睡眠が阻害されることとなるわけです。
そんな圧迫刺激を解消するための要素(動き)が「寝返り」なのです。寝返りは、深い睡眠を得るために、とても大切な要素となっています。
「姿勢保持」「適切な寝返り」に効果を発揮するのが「高反発力」です。
国・地域が異なると生活環境・自然環境が大きく変化しますので、睡眠環境も地域ごとの特性が存在することとなります。
日本という地域(睡眠環境)を考えた時に、「寝姿勢の保持」及び「適切な寝返り」を補佐してくれる寝具(マットレス・敷布団)の重要な機能となるのが「高反発力」と言われています。
日本における、睡眠に関する研究から、良質な睡眠を得るためには「高反発力を有したマットレス・敷布団が効果的」と考えられるようになりました。
冒頭でもお話していますが、わりと誤解させているのが「反発力の高低」と「素材の固さ」の関係性です。
「高反発力=固い」「低反発力=柔らかい」と思ってしまいやすいのですが、それは間違いということ。
「固さのフィーリング」と「反発力」は別の要素と考えておいていただければと思います。
「高反発力」があることで、身体骨格形状を保った寝姿勢を作ることが可能となります。骨格の湾曲(背骨のS字湾曲)に沿って、適度にマットレス・敷布団が沈みます。
そこに高反発力が存在することによって、骨格形状を保ったまま、身体を支える(維持する)ことが出来るのです。また、寝返りが上手く出来ない人にとっては、寝返りをするときに、大きな力を必要としてしまうものなんですね(体を動かすための力)。
そこで、寝返りを補佐してくれる力となるのが敷布団の「高反発力」なのです。深い睡眠を得るために、「高反発力機能を有している敷布団・マットレスを選ぶ」ことが大切なポイントとなっています。
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