夜しっかりと睡眠時間を確保しているのにも関わらず、日中の強い眠気。”過眠症”

夜の睡眠が不十分だった場合には、日中眠気に襲われるのは、ある意味当たり前の 出来事ですが・・。夜間の睡眠時間も十分確保、睡眠の質も良いのにも関わらず、 日中強い眠気を感じるようであれば、”過眠症”を疑う必要があるかもしれません。 ただし、中には普段”睡眠不足”となっていることを自覚出来ていない人も存在しています。

□sponsord.link

例えば「行動誘発性睡眠不足症候群」と呼ばれている症状がありますが、これは普段の生活 において(平日)”睡眠不足”であるのにも関わらず、本人はそのことを自覚出来ていない 症状を意味しています。”睡眠不足”ですので、当然日中”眠気”を感じる傾向にあります ので、”過眠症”と間違いやすいのですが・・これは”過眠症”ではないパターンです。

「行動誘発性睡眠不足症候群」の目安となるのが、平日と休日との睡眠時間格差。平日よりも 休日時の睡眠時間が”2時間以上”長くなるようなら、この症状を有している可能性が ありますので、”十分な睡眠時間を確保”すれば解消されることとなります。

こんな症状とは異なり、普段”6時間〜8時間”といった睡眠時間を確保しているのにも関わらず 、日中強い眠気を感じることが度々あるときには、「過眠症」を念頭に、一度専門医で診察を 受けてみることをおすすめいたします。


”過眠”を誘発する4つの要因!!。

”過眠”に繋がってしまう要素には、いくつか複数の要因が存在しています。「過眠症」の内容 に触れる前に、まずは”過眠症”も含めた、”過眠に繋がる4つの要因”を記しておきたいと 思います。

”中途覚醒”を伴う睡眠状態。
睡眠が途中で妨げられてしまう”中途覚醒”を有していると、全体的に睡眠の質が低くなり、 睡眠不足となってしまいます。それを要因として、日中”眠気”を感じることへと繋がっていくのです。 ”中途覚醒”をもたらす病も複数存在(睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害など)していますので、 総合的な睡眠状況チェックが必要な要素となります。
”睡眠リズム”がずれることによる、日中の眠気。
”体内時計”が狂ってしまうと、睡眠全体のリズムが乱れます。本来睡眠を取らなければ いけない夜間の時間帯に、”眠気が訪れない”ことに。相反するように、日中に”眠気が訪れる” ことに繋がるのです。病としては「概日リズム睡眠障害」などがあります。
”必要な睡眠時間”の個人差。
平均的な睡眠時間の目安としては、”6時間〜8時間”というものがありますが、基本的に人 によって”必要な睡眠時間”は異なるものと考えられています。中には、”8時間〜9時間” が適切な睡眠時間となっている人もいれば、”10時間以上”を必要とする長時間睡眠者も 存在しています。そんな人が、通常の”6時間〜7.5時間”の睡眠を取ったとしても、睡眠不足 となり、日中に強い眠気を感じるケースがあるのです。
脳の覚醒を維持する機能が弱まる病。「過眠症」
外的力によって、”頭部損傷”した場合などに、脳へのダメージが発生・・”脳の覚醒機能” が弱くなるというケースもありますが、そのような具体的なダメージがなくとも、”脳の覚醒維持機能” を弱めてしまう病が存在しています。それらを総称して「過眠症」と呼んでいます。

3種類の代表的な”過眠症”。「ナルコレプシー」「突発性過眠症」「反復性過眠症」


ナルコレプシー
”ナルコレプシー”は日中、突然眠気に襲われて、眠りに入ってしまう病気です。 居眠りをしている時間は、”数分から15分程度”と案外短い時間で、居眠りから覚醒したとき は、”すっきり”とした感覚を得るようです。ただし、そんな突然の睡魔が、断続的に 訪れてくる(数十分、一時間後など)のが特徴で、多い人だと、一日に”10回以上”もの 眠気に襲われることも。

男女差は無いようですが、基本的に”10代”での発症が多く、中学生・高校生のころに発症 する傾向があるようです。また”ナルコレプシー”の睡眠の特徴として、眠るとすぐに”夢を見る” ことが多々あるとのこと。これは、本来入眠直後には現れることの無い”レム睡眠”がいきなり 訪れることによって引き起こされる症状といわれています。

「短時間の眠りを繰り返す」といった症状以外に、次のような症状を伴うこともあるようです。 「情動脱力発作」「入眠時幻覚」「睡眠麻痺」「自動症」。
突発性過眠症
”突発性過眠症”には、次の2種類が存在しています。ひとつが「長時間睡眠を伴うもの」。 もうひとつが「断続的な短時間睡眠を繰り返すもの」です。”長時間睡眠タイプの突発性過眠症” は、夜間においても、”10時間以上の睡眠”となり、かつ日中も”1時間〜4時間程度”の睡眠が 訪れるのが特徴です。

”断続的短時間睡眠タイプの突発性過眠症”の場合には、日中断続的な”眠気”に襲われるのが特徴。 ”ナルコレプシー”に似た要素もありますが、比較すると”少し軽めの眠気”であるのが特徴です。
反復性過眠症
”反復性過眠症”とても珍しい病です。一日に”20時間程度”眠ってしまうという ことが、数日間(3日〜数週間)継続するもの。しかも、それが1年の中で数回訪れてくる のが特徴です。まれな事例としては、数週間眠り続けるようなことも観察されています。

”反復性過眠症”の中で、ある一定の症状を有するものを”クライネ・レビン症候群”と 呼んでいます。経験的に、”10代後半から20代前半”に発症する可能性がある病と 考えられています。

□sponsord.link

睡眠


睡眠と健康

Sponsord.link

”ナルコレプシー”と”オレキシン”

ナルコレプシー

”ナルコレプシー”という睡眠病は、その存在が知られてから長い間、実体が解明されない ままでした。その原因や仕組みが解明されてきたのは、”人遺伝子研究”が開始された、1990年代 後半のことなのです(1999年頃)。

”ナルコレプシー”は、”オレキシン”という覚醒に関連する物質が欠乏することによって、 創出される病であることがわかってきました。今では、”オレキシン量”を検査することによって、 病の有無を診断する方法も採用されています。